皆さまいつもお世話になっております。社会福祉法人久栄会副施設長の江頭です。
来年の平成30年は医療・介護共に報酬の改正が行われる年です。様々なデータをもとに、今現在各種委員会や国会などでどのように改正を行うか検討している状況です。大きなところでは、収入が一般世帯並みの所は費用負担がさらに増え3割になるとか、ケアマネージメントの1割費用負担が見送りになるとか、デイケアの長時間の報酬が下がるとか、小規模多機能の外部ケアマネ利用が可能になるとか、色んな事が検討されています。
以前より社会保障費の高騰をなんとか食い止めようと、経済的事由が大きな要因として改正が行われている部分があります。これからの高齢化社会に向け、介護事業所の安定的な運営をサポートするなんて気は毛頭ないみたいです(笑)。まぁ介護事業所の方も、介護保険がスタートして16年以上経過しており、そんなに優遇を受けれず、過当競争に振り落とされるというのは必然なのかもしれませんが、どちらかというとボランティア的な意識の元にスタートした小さな事業所が少しずつ淘汰され、商業主義的な大きな事業所が多くなっている現状を鑑みると、小さな事業所の家庭的な雰囲気の事業所作りをもう評価しないのかな?って気もします。大きな法人の大きな建物での大集団介護を否定しつつも、効率性を上げる為に、前時代に戻っている気もします。これから更に増える高齢者に対応するために、外国人、ロボット、IT化などなどアイデアが出てますが、全てとても今までの日本人観からすると味気ない限りです。(認知症でトイレが分からない高齢者に対し、ソフトバンクのpepper君がトイレの場所を誘導するなんてことは実用化寸前だそうです。)
近代化に感謝しつつも、少子化・高齢化の社会的問題に右往左往している現状に憂いを感じ、それでも前向きに一つ一つ解決し進んでいく努力を忘れたくはないと思います。