高齢者介護で思う事

副施設長の江頭です。

さざんか園ではさまざまな方が通い・泊まりなどを中心にご利用になられています。介護保険利用が中心なので、少し体が弱られた方であったり、認知機能の低下が見られる方が中心ですが、ほとんどすべての方が笑顔で毎日を楽しく過ごされています。

我々の仕事は高齢者の方が、少し障害をもっても人間としての尊厳を保ったまま残りの人生をたのしく過ごしてもらう事でもあります。できる事なら見知った顔、見慣れた景色、聞き慣れた言葉に囲まれて、ストレス無く生きてほしいという気持ちです。

しかしそれを支える若い人材に大きな負担がかかっているのも事実です。超高齢化社会の今、少子化の現実は少しずつ介護の世界にも忍び寄っています。核家族が中心の世の中では高齢者に係る事が少なく、若い世代の高齢者に対する礼儀・尊敬の気持ちは薄れています。人材不足により、介護界全体の質は確実に落ちています。東京では当たり前のように外国の方がコンビニの店員をしています。電車の両隣が外国人というのも以前ほど不思議ではない時代です。これからおむつを交換する人は日本語が離せない人かもしれません。

福祉は時代を映す鏡なのかもしれません。だからこそ人間の尊厳をしっかりと守る最後の砦として踏ん張る必要があると思います。満開のさざんか