副施設長の江頭です。
今年は個人的には、ホームページの立ち上げ、グループホーム夜間ケアの取得、研修システムの構築、給与・有給などの労務関係の整理、他事業所との連携などの取り組みをしましたが、まだまだ力不足を感じる一年でした。
全体的に法人を見れば見るほど、社会福祉とは何なのか?社会福祉法人とは?グループホームとは?デイサービスとは?厚生労働省はどうかかわっているのか?どうして介護保険改正を行うのか?などの興味が膨らみ、そしてその答えが十分でない自分にもどかしさを感じる日々です。
「労務管理」という職員の働く環境づくりに関しても、経営と現場職員との両方の理想を叶えることは難しく、どこに着地点を置くのか一つとっても頭を悩ませる問題でもあります。基本は職員に楽しく働いてもらいたいという気持ちで、勉強会の質を上げる、それぞれの委員会の質を上げるなどしているんですが、職員それぞれの気持ちや能力の違いもあり、全員が同じ方向を同じ気持ちで足並み揃えて進むという事が難しく、悩ましいところです。
「人事」に関しても、介護の現場で職員をどう評価すればいいのか模索中でもあります。評価(人事考課)というのは、「良い面」と「悪い面」を法人にとって、そして職員それぞれのキャリアを考えながら行っていくものですが、どうしても今までの日本の「年功序列制度」(能力とは別に年数を見る傾向)の考えから脱却できず、「能力主義」への転換がまだまだできていない状況です。年数ばかり重ねて能力の低い職員が、経験は少なくても能力の高い職員を抑えてしまっている傾向が強くあります。やる気が無い職員が、「ここの職場はこれぐらいやっていれば給料もらえるんだよ。」と自分の能力を高める努力をせずふんぞり返り、やる気がある職員の気持ちを萎えさせている現実があります。それは十分な人事考課制度が導入できていない介護事業所の大きな課題であると言えます。評価=現実というのは時に残酷でもあります。特に知識・技術の向上を怠り、ただ毎日を言われたことだけやっていた職員にとっては受け入れがたいものかもしれません。しかし今介護業界がその悪習を断ち切り、能力のある職員が働きやすい環境を作り上げること。やる気の無い職員にやる気を奮い立たせることが責務だと思います。
「さざんか園」がよりよい施設になるためにやりたいことは無数にありますし、そのためには今まで以上の知識・技術を獲得し精進していきたいと思います。