副施設長の江頭です。今回は少し小難しい話を長々と書いていますので、興味の無い方もいらっしゃると思いますが、よかったらお付き合いください。
財務省の「財政制度等審議会財政制度分科会」という長ったらしい話し合いの中で、介護度の軽い方は全額負担、介護保険を利用する場合は負担を現在の1割から2割などの話が上がっています。要支援者や介護度2までの方に関しては市町村の取り組み(総合事業)に任せ介護保険外にし、2割負担に関しては次回の医療改正に合わせて行ってはという提案が出ています。いずれにせよ国費を少しでも節約しようという動きは加速していきそうな様子です。
消費税も10%に上がるでしょうし、保険の自己負担が医療・介護共に上がる方向であるならば、本当に自分達の生活・趣味に回せる金額が限られてくる時代になってしまうのかなって思っています。年金の支払い等、少子化・高齢化で限界が来ているのは分かりきっていたはずなのに、いい顔ばかりして対応を後回しにしてきたツケをいま払おうとしているんでしょうか?
正直3年後の医療・介護の改正に合わせて今現在話し合われている事がそのまま改正の中身になる事が多いと思います。(いきなり改正前にドタバタと話し合うわけではなく、データを集めて段階的に話し合いをしているのが今という事です。)だとすれば社会保障に関する負担はかなり上昇することになり、国の補助の割合が減り、自己負担が増える形になると思います。
暗い話ばかりしてすみませんが、日本人はもっと将来を見据えて考える時期に来ていると思います。その場限りのご都合主義に終わらず、計画的に先の事を考え、一歩一歩進むべきだと思います。政治に関しても、もっと本気で将来の日本を立て直せるべき人を選ぶべきであり、能力の低い人気集めの政治家を増やすべきではないと思います。
社会福祉は国をうつす鏡です。高齢者(今まで国を作り上げてきた先人達)がいかに楽しい老後を迎えれるか? 結構今って我々日本人に試されている時期だと思います。