副施設長の江頭です。
岩手県のグループホームで被災された方にはご冥福をお祈り申し上げます。最近熊本の震災もそうですが、日本のどこにいても何かしら天災の影響が出てる印象があります。介護施設ではそれらの天災に備え、ある程度の食物を備蓄するなどしてますが、夜間9人の利用者様を一人の職員で見ている時に天災が起こった場合、職員だけの力ではどうする事もできないので、地域の方の力を借りれるように、年2回地域の方と合同の避難訓練を実施しています。避難訓練の時に地域の人とお話しをしていると、車椅子の動かし方ひとつでも初体験の方が多く、いかに天災の前の準備が必要かと思い知らされます。
風邪をひいた時だけは日頃の生活を改めようと思うように、喉元過ぎればなんとかで、人は問題があったときは真剣に考えますが、平和な時には「そんな事考えてもはじまらない。」「被災した時の事よりも今が大変だ。」と考えがちです。でもやはり目の前の事ばかりを見たり考えたりするだけではだめで、より先の方を見て今の行動を考えていかないと、結局はいつまでもバタバタした、付け焼刃な対応に終わってしまうのかなとも思います。
今回被災されたグループホームを見ると、地域の人の声や助けが無かったのかな?と疑問が浮かびます。昔から住んでいる人から「もう危ないよ。」と一声があれば、そしてそんな声をいつでも聞けるような体制にしておけば、利用者様は亡くならなかったのかもしれません。(そんな次元の問題では無く、あまりにも今回の天災が急だったかもしれませんが・・・)
さざんか園は地域の方に助けられて運営できています。これからもよろしくお願いします。