心の余裕

副施設長の江頭です。

大雨、台風、酷暑と今年の夏は異常気象真っただ中ですね。ただそのことばかりを言っていてもはじまらず、日常は続いていくのであり、少しでも一日を楽しく心の余裕を持ち過ごしたいものですね。

介護業界は相変わらずの人手不足ですが、「外国人労働者」について少しお話ししたいと思います。日本は高齢化・少子化が進んでおり、人口は減っていく一方です。特に働き手である20代~50代の人口が減ってしまうと、日本経済が回らなくなるということになります。そこで外国の方に来てもらい、働き手として助けて頂きたいという考えが生まれる訳です。日本は開発途上国に比べ裕福であり、日本円を稼ぎ自分の国に仕送りをすればそのお金は数倍の価値になります。だからこそ日本に働きにくる意味は一部の外国人にとってとても意味のあるものです。でも日本は今までなかなか外国人に対して労働許可を下ろさなかったり、下ろしても期間が短かった歴史があります。それは日本が未だに鎖国意識があるからかもしれません。ただ背に腹は代えられない状況が近づき、その規制が緩和される可能性はかなり高いと思います。つまり言葉がそれほど必要としない単純作業やマニュアル作業を外国人が中心となり担う時代にこれからなっていくということです。コンビニ・レストラン・工場などは東京では当たり前のように外国人が多く働いています。パソコンやタブレットで画面をタッチしてコミュニケーションを取るようになれば、もっともっと外国労働者が働ける場は広がると思います。

多くの外国の方が日本に来られた時に、その方たちの文化を理解し、大きな心で迎えれるかという「心の余裕」が我々日本人に求められる必要があると感じます。時折外国の方がマナーを守らず秩序が乱されているというニュースが流れていますが、それはその国の文化を考えれば何も問題がないことなのかもしれません。自分の物差し・尺度から逸脱しているからそう考えるのであり、もっとその文化を学べば許容できるのかもしれません。

ただ日本人として、常識・マナーを叩き込まれてきた者にとって、それがどこまで許されるのかを考えなければなりません。日本人は日本独特の美意識・立ち居振る舞いなどの知らず知らずの決まりの中で生きています。それが美徳ではなくなり、他の様々な価値観を受け止められるのか? 「心の余裕」を問われる時が目の前に迫っているのかもしれませんね。