夏のマスクに何を想う

副施設長の江頭です。

「夏のマスク」とタイトルであげていますが、介護施設において現状マスクは必須の状況であり、絶対にしなければならないものです。ただ今までインフルエンザ時期にある程度個人個人の判断で着用していたマスクが現状ほぼ義務化された状況にあり、しかも真夏の入浴介助時の密な状況においても当然着用しなければならず、それは湿気でマスクが顔に張り付き十分な酸素を吸えず、脳に酸素が行き渡らず、ぼーっとした状態で介護をしている職員が全国にいるということを意味します。

「物」ではなく「者」であり、入浴介助中のコミュニケーションも必要です。この状況は高齢者の死亡率が高い感染症の蔓延に対し、密な状況が必要な介護という現状とても矛盾をはらんだ業界と言えます。生活能力が低下した高齢者の方々に寄り添い必要な介護を提供するという大切な業務、しかしその業務自体が行動力がありある種感染しやすい若い世代に支えられているという事実があります。

少しずつ何をしなければならないのか整理がされてきている現状において、もっと問題に向き合い、職員の心身の負担を少しでも取り除く努力がこれから試されていると思います。何が大切で、何をすればいいのか? 自信をもって目の前の業務を取り組むことができる、医療とは違った介護独自のガイドラインが必要な時期かもしれません。