カテゴリー別アーカイブ: スタッフのつぶやき

今年の振り返り

副施設長の江頭です。

今年もお世話になりました。さざんか園もなんとかこの激動の一年を乗り越えることができそうです。

2020年はコロナにより色々と振り回され、まだまだこれからも振り回されそうな印象です。それは介護事業所であるさざんか園にとっても同様で、何の疑問もなく普通に行っていたイベントを縮小したり、中止したりと大きな影響がありました。「密」を避けるということは感染症予防として第一に考えるのは当然なんですが、いままで当たり前だった「触れ合い」を否定されたみたいで、なんだか納得できない部分もあります。感染症を第一に考えると、予防が第一で機械的に考える必要があると思うんですが、我々は人であり、人と人との関わりを失う事のむなしさを感じます。それが一時的であり、コロナが過ぎ去った後に「あの時は大変だったよね。」と笑い話にできればいいんですけど、正体のつかめない感染症におろおろと振り回されている現状においてはなかなか答えが見えず不安になります。

2021年、令和3年はウィルスへの人類の逆襲の年かもしれません。ワクチン接種により感染者数が減少し、オリンピックがその勝利の象徴として実施されたとするならばとても素晴らしい年になると思います。ただそこまでの道程はかなり厳しく、まだまだ時間のかかる問題なのかもしれません。介護事業所においては入所施設においての来園制限により家族関係が希薄になったり、十分な研修が行えずに職員の質が低下したりなどなど、問題になっていることもあります。その中でまた再生していくことで、一つ一つの大切さを再確認しながら構築していきたいとも考えています。介護は医療と同様に感染症に対し「密」というリスクを含有しながらも、なくてはならない業界として生き残っています。それはコロナのような有事が起きたとしてもかけがえのない業界という証明だったとも言えます。これから起きる再編の流れに遅れないように今の内にしっかり準備をし、新しい時代を迎えたいと思います。

秋日和に何思う

副施設長の江頭です。

令和2年は3月頃からのコロナに振り回されっぱなしの一年でしたが、これからはインフルエンザのシーズンでもあります。まぁ対策はコロナと変わらないので、例年よりは流行しない可能性もありますが、以前より感染症に対して日本全国が過敏になっている現状、しっかりとした対策を取る必要があると思っています。

マスクというのはウィルスを防ぐという意味では効果は少ないと思いますが、飛沫を拡散しないという意味では大きな役割があり、特に発症(発熱)する直前に一番ウィルスが多いとされているコロナウィルスにはとても有用な予防策です。コロナが無くなれば始終マスクを着ける必要はないと思いますが、インフルエンザウィルスが流行っているときに何らかの症状が出た場合は、必ずマスクを着ける習慣が日本全体に広まれば、無用な感染症による死亡者は減り、今回のコロナを教訓として明日に活かせるとも思います。

人間は感染症と共に生きており、感染症が流行るたびに生活スタイルを変化させてきた生物でもあります。(トイレ後の手洗いなど。)確かに多くの方が亡くなり、何か分からない物として恐怖を感じ、先行きの不安を感じた方も多いと思いますが、現状をしっかり理解し、一歩ずつ前を向いて進んで行くしか我々にやれることはないと思います。コロナの不安でどんな人もストレスが蓄積し、鬱積した気持ちの中で暮らされていると思いますが、一緒に乗り越えたらと思います。

ふれあい祭り(敬老会)を終えて

副施設長の江頭です。

例年この時期は「ふれあい祭り」と称し、敬老会と夏祭りを合わせたお祭りを実施しているんですが、今年はその中の敬老会だけを対象者のみの少人数で実施しました。来賓の方も限定させて頂き、去年に比べ半数以下の方に来て頂きました。

確かに人数が減ったり、外の露店を開かなかったり、家族さんも敬老対象者のみにしたりと、以前のお祭りのにぎやかさを考えれば寂しい限りですが、ゆったり少人数で敬老のお祝いをするのも悪くないと感じました。どうしても大人数だと一人一人の長寿のお祝いが薄くなりがちですが、100歳の方や最長寿の方、米寿・傘寿の方を一人一人お祝いするのも感慨深いものです。

軒並みお祭りなどのイベントが中止になっている中、佐賀では現在感染者が「0」ということもあり、今回敬老会を実施しましたが、まだまだどうやって以前の状態に戻していいのか暗中模索の状態です。いつかこの新しい感染症の霧が晴れ、すっきりとした状態で多くの人の顔・多くの笑顔の中で長寿のお祝いができることを祈ります。

コロナ・大雨・台風を乗り越えて

副施設長の江頭です。

今年は今年で色々ありました。あと3か月近く残っていますけど、天災に加えて新しい感染症までやってくるとは大変な世の中になったと感じます。

コロナはマスク・手洗い・換気などが体に染み込み、国民全体で新しい生活様式に取り組んだ結果、なんだかインフルエンザの強力版として共存しはじめたような気がします。前向きに考えれば、感染の知識が上がり、インフルエンザを含めた感染症対策をみんながとっていくことはとてもいいことかもしれません。

台風10号に関しては、結果として大ごとにならなかったので良かったです。報道通りに70mクラスがぶつかったのなら、今の段階でも停電が復旧せず、1世紀前の生活に戻っていたのかもしれません。いかに日頃の生活が豊かで、楽で、安全なのか考え直す機会になりました。

さざんか園におきましては、例年実施していた「ふれあい祭り」がコロナの影響で縮小することになり、敬老の表彰のみを行うことになりました。100歳を超える方も数人さざんか園にはいらっしゃり、一緒にその喜びを共有できるというのはうれしいことです。ただそれを一緒にお祝いし、楽しむ規模が縮小されたのは残念でしかありません。来年は今まで通りのお祝いや祭りを楽しめることを祈っています。

夏のマスクに何を想う

副施設長の江頭です。

「夏のマスク」とタイトルであげていますが、介護施設において現状マスクは必須の状況であり、絶対にしなければならないものです。ただ今までインフルエンザ時期にある程度個人個人の判断で着用していたマスクが現状ほぼ義務化された状況にあり、しかも真夏の入浴介助時の密な状況においても当然着用しなければならず、それは湿気でマスクが顔に張り付き十分な酸素を吸えず、脳に酸素が行き渡らず、ぼーっとした状態で介護をしている職員が全国にいるということを意味します。

「物」ではなく「者」であり、入浴介助中のコミュニケーションも必要です。この状況は高齢者の死亡率が高い感染症の蔓延に対し、密な状況が必要な介護という現状とても矛盾をはらんだ業界と言えます。生活能力が低下した高齢者の方々に寄り添い必要な介護を提供するという大切な業務、しかしその業務自体が行動力がありある種感染しやすい若い世代に支えられているという事実があります。

少しずつ何をしなければならないのか整理がされてきている現状において、もっと問題に向き合い、職員の心身の負担を少しでも取り除く努力がこれから試されていると思います。何が大切で、何をすればいいのか? 自信をもって目の前の業務を取り組むことができる、医療とは違った介護独自のガイドラインが必要な時期かもしれません。

日常の大切さ

副施設長の江頭です。

当たり前の事が当たり前にできないという異常な毎日ではありますが、介護事業所としては感染症の対策を取りつつ運営をさせて頂いております。佐賀においては4月16日現在コロナウィルスの感染者数は15名であり、クラスターの追跡・対応も行えてはいる状況です。ただしどこから何が入るのかは分からず、我々も皆さんも何らかの「恐怖心」と共に毎日を迎えられていると思います。

高齢者が感染症にかかると当然重症化する確率は高くなります。施設の利用者様が一人でも感染症にかかってしまうと、介護という利用者様と介護者が近い位置でやりとりをしている業務において、両者が防護服でやりとりするということはできず、そのような事態になる前にウィルスの侵入を防ぐ取り組みが十分になります。そのことで家族様に関しては面会をお断りしている現状をお許しください。

このような異常事態がずっと続くことは考えにくいですが、未知なるものに対し、我々が対応できず色々な機関が右往左往しているのが現状です。ただその中でも一致団結し、光を求めて一歩ずつ前に進むことが必要だと思います。色々御迷惑をおかけすると思いますが、これからもよろしくお願いします。

今年も年末を迎えて

副施設長の江頭です。

さざんか園では2019年も色々ありましたが、なんとか平穏?に次の年を迎えられそうです。大雨・台風などの災害、米の不作など、気象の変化による環境の影響が毎年当たり前になってきた気がします。リスクを予想し、対処してくださいと言われますが、なかなか来るか来ないか分からないものに対し人は動けないもので、どこまで何をやればいいのか悩むことも多いです。事業所としては避難訓練、避難時の食料・備品の準備、地域の連携などなど、やることが多くありますが、やりすぎて経営に響くなら元も子もないですし、やらなければ責任感がないと言われるという板挟み感があり、どの法人・事業所もこれからの対応で頭を悩ましていると思います。(もちろん一法人として最大限の準備はすべきという心構えは当然としてですが・・・)

人材に関してなんですが、2019年は多くのコンビニが深夜営業をやめたり、スーパーの無人レジが増えたり、単純労働に関しての規制緩和が行われた影響か外国労働者が工場勤務などを中心に増えているという話も聞きます。高齢化は当然なんですが、少子化の方がすごい速度で進んでいるようで、国の計算よりも2年も早く出生率が減少しているみたいです。もっともっと日本という国が住んで楽しいと思える環境や、子供を産んでも色んな援助が受けられる安心できる環境を作り上げる必要があると思います。

来年も地域の人やそれを支える職員の多くの笑顔で包まれる施設を目指したいと思います。

ふれあい祭りのお礼

副施設長の江頭です。

さざんか園の一番のイベントである「ふれあい祭り」に参加して頂いた方、協力して頂いた方、本当にありがとうございます。一番の主役である、利用者様が今年も無事にお祭り(敬老会)を迎えられたことも大変喜ばしいことだと思います。

今年のお祭りでは、地域の方の出し物、職員の出し物、自由参加のラムネ競争、園長のくじ引きによる抽選会などなど、最後まで盛り上がる事ができました。台風・大雨など色々ありましたが、お祭りに合わせて暑すぎるほどの晴天になり、日頃の行いがよかったのかもしれません。

200人近い人たちが一つのイベントに向けて協力し合い、盛り上げようとする事はなかなか無く、毎回テントの設営、会場の設営で汗を流している職員、ボランティアの影の支えもあり、なんとか続けられていると感じています。地域の力、一人一人の想いの力、利用者様である「おじいちゃん」「おばあちゃん」の笑顔を見届けようとする家族の力、さまざまな想いが結集したイベントだったと思います。

少子高齢化・温暖化など我々を取り巻く環境は変化し続けています。ただ誰かとつながり、今ここにいる事を感謝しつつ前に笑顔で進んでいく事が一番大切だと思います。来年・再来年・そしてずっと「ふれあい祭り」が続いていくことを願います。

 

冷夏なのかいつもの夏なのか?

副施設長の江頭です。

ここ数年の猛暑の影響か今年の夏は半袖でいると寒いと感じるような不思議な感覚を覚えます。特に最近は大きなスーパーもしくはモールが増えてきて、業務用のエアコンで勢いよく冷やすのか、場所によっては凍えながら買い物をしなければならず、暑いのか、寒いのかよく分からない状態です。

もうすぐ10月になり消費税が10%になります。このタイミングで商品を値上げする所が多く出るでしょうから、買いだめできるものは9月頃になると一気に買い漁られ品不足に陥るかもしれません。電子マネーなら8%とか何かよく分からない制度もあり、混乱も十分に予想されます。そして10月から介護業界では「特定処遇改善交付金」という2,000億円ものお金をかけての制度がはじまります。これは1,000億は税金、残りの1,000億は介護保険料から支払われ、「介護福祉士で10年以上」の方が対象と言われていましたが、結局はそのような人を法人・事業所で選別し、月8万以上もしくは年収が440万以上の人を作りなさいという制度です。内閣で検討していた時の勢いと違い、結局は対象者は段階はありますが、その事業所に関する職員全員になったり、小さい事業所ではとても8万以上・440万以上払えるほどの特定処遇改善交付金は入らないので数万円程度の上澄みになるなど、大風呂敷拡げて結局はなんだったのかってことになりそうです。

介護業界は保険制度のもとに運営していることもあり、税金の運用つまり政治の影響を強く受けます。社会保険の高騰は高齢化が進む現状において目の敵にされつつあります。何とかこの数字を抑えないと税金が増え、年金にも影響していきます。ケアマネの計画作成料は今の所無料ですが、これを他のサービス同様に1割負担にしようとか、そもそもの介護保険料を1割から2割にしようとか、介護保険対象を介護度3以上にしようとか、様々な議論が出ています。これらは今までの理念とか考えとは別次元の考え、つまり「お金がないので背に腹は代えられない」という事情に基づいての話であり、状況によってはいくらでもこれらのカードを切ってくる可能性は高いです。

これからも制度は色々と変わっていき、介護保険制度のもと運営している事業所は振り回され続けることは十分予想されます。どこの国も経験していない超超高齢社会を突き進んでいる日本という国の舵取りは他の国からも注目される存在です。まさしくこの夏空のような介護業界がどう進んでいくのか不安はありますが、早め早めに次の手を打ち、対応していきたいところです。

 

春日和に想う

副施設長の江頭です。

春の暖かな日差しの中でのんびりした時間が流れています。もう数週間で新しい年号が決まり、「平成」ともお別れになります。高齢者の方で、以前は「明治」生まれの方も多かったんですが、最近は「昭和」の一桁あたりの方が80代後半~90代前半になり、明治・大正生まれと聞くとかなり高齢な方の印象を受けます。

この間あの「平成」の額縁を上げている映像を見たと思ったら、今は普通に平成生まれが30代になっているという時代の速さにはびっくりします。新しい年号になっても、その年号生まれの人が気づいたら社会の中心になっているんでしょうね。

「新人類」「ゆとり世代」とか若い世代の人のレッテルはまた貼られると思います。年を取り時代に取り残されているのか、時代が勢いよく変わり過ぎているのか分かりませんが、季節が移り変わると同時に時の流れに翻弄されている自分に気づきます。

今年は災害がなく、皆が少しでも幸せな時間を多く過ごせるようになればと願います。