2014年も本日で終わりです。今年も色々ありました。多分来年も色々あると思います。
でも今年一年は本当に「さざんか園」が地域の方々に支えられて生き延びられていると感じる一年でした。利用者様はもちろんのこと、利用者様御家族の方、そしてそれを見守る民生委員の方、老人クラブの方、吉野ヶ里町を中心とする行政の方など様々な方々のご協力のもとに現在の「さざんか園」が成り立っているということを感じました。
介護という分野はまだまだ幼く、確固としたものがありません。例えば個人の尊厳を大事に、残存能力を活かすようにある程度本人にやってもらったとしても、ある人からは「何を利用者にさせてるの! 介護が必要な人を助けるのがあなた方の仕事でしょ。」と一方的に言われることもあります。拘束を可能な限り無くそうと認知症の方が落ち着くまで散歩に同行していても、「そんな人を外に出さないで。中で見てよ。」と言われることもあります。まだまだ高齢者介護というものが理解されていません。介護保険そのものの理解もまだまだかもしれません。その中で「個人の尊厳を守る」という理念のもと介護を実施していた「さざんか園」を支えてくださった方々には本当に感謝しています。
認知症の方の人数は、2025年団塊の世代が75歳になった時には400万人近い現在の人数がさらに膨れ上がることが予想されています。つまり認知症者・要介護者の方々を今から地域で支えていく仕組みを作ることが必要だということです。そのためには課題が本当に山積している状態ですが、一歩一歩理想に向けて着実に進んでいけたらと考えています。
これからもよろしくお願いします。